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理事長の挨拶
1963年、日本でテレビアニメーションの放映がスタートして以来、概ね半世紀の時が流れました。
当時、白黒テレビにかじりつくようにしてアニメを観ていた少年が父となり、少女が母となり、今ではアニメが親子共通の話題としてのぼる時代が到来し、アニメーションは、ひとつの日本文化として定着したものといえると思います。
日本人があたりまえのように使っている「アニメ」という言葉は、いま“ANIME”という世界共通の言葉となり、国境を超え、欧米作品とは枠を超えた新ジャンルとしてその地位を確立しています。
もとより日本発のアニメーションは、全米あるいはヨーロッパで放映され、好評を博しており、「日本のアニメで育った」という海外の青少年も増えています。こうして世界各国で日本のアニメーションが放映されている昨今、それに併せて日本のキャラクタービジネスも、世界へとそのマーケットを広げているのが今の時代であると言えます。
一方、経済の停滞や少子化問題など、厳しい社会環境下にある日本国内においても、ここ最近のメディアの急速な多様化に伴い、アニメ・キャラクタービジネスはさまざまな展開をみせ、アニメーション産業を取り巻く環境はめまぐるしく変化しております。マーケットの多様化、ブロードバンドをはじめとするデジタルメディアの急速な発展、グローバル化等々。そのスピードは目を見張るものがありますが、この流れに遅れをとることは、絶対に許されないことであると考えます。
さらには、日本のアニメーションが大きな飛躍を遂げる一方で、産業を支えるアニメーターおよびアーティストの育成が急務となっております。これまで欧米や日本の下請けを行っていた韓国や中国が、アニメーションを自国の重要産業として位置づけ支援している今、これらの国々が着実に力をつけていることも事実であり、日本の次世代を担う若手の育成を、官民一体となって取り組むことこそ、日本のアニメーション産業の更なる発展を促す大きな要因となると考えます。
2002年5月、有限責任中間法人日本動画協会として設立されました当協会は、2009年5月より、一般社団法人日本動画協会と名称を変え、アニメーション製作の新技術開発、マーケット情報の収集と発信、著作権保護の研究と実践、また、わが国のアニメーション文化を海外に紹介する国際交流事業など、より一層の事業活動を展開してまいります。
私も当協会の名称変更と時を同じくして第3代理事長として就任いたしました。
もとより課題は山積しており、荷が勝ちすぎる仕事とは思いますが、会員各社の皆様のお力を借りつつ、わが国が誇るアニメーション産業と文化の振興・発展に、微力ながら一層寄与したいと考えておりますので、一般社団法人日本動画協会への一層のご支援・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
日本動画協会理事長 布川 郁司
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